発熱

発熱とは?

直腸温で38、0度以上が発熱と定義されています。

発熱はそれ自体は病気ではなく、病気の症状です。一番多い原因が風邪などのウィルス感染です。発熱は感染に対する防衛反応で、それによりウィルスや細菌と戦う身体の抵抗力を強める働きがあります。

ご自宅での対処法

ウィルス感染では38-40度の熱が2-3日続きます。発熱が子どもが病気と戦うのを助けるのを考えますと、すべての発熱に対して、解熱剤を使う必要はありません。解熱剤を使わないと、熱があがり続けるということはなく、また42、2度以下では熱そのものが身体や脳にダメージを与えることもありません。しかし発熱は子どもにとって、苦痛であり、食欲もなくします。

熱が39度以上の場合、もしくは子どもが発熱で不快な場合は、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱剤を処方しますので4-6時間毎に使用してかまいません。

しかし解熱剤は熱を1-1.5度下げるだけで平熱までは下がりません。また効果も一時的で3-4時間したらまた熱はあがってきます。しかし一時的に熱がさがると、子どもは少し元気になりますので、その間に十分な水分を与えて、脱水にならないようにしましょう。以前は良く使われていたアスピリン(バファリンなど)は、ごくまれですが、子どもに脳症をおこすことが報告されており、お勧めできません。

イラスト:発熱

服は薄着にしてください。たくさん服を着こんでさらに毛布、布団をかぶって汗をかくという方法も聞きますが、むしろ熱があがります。そのうえ体力を消耗することになりお勧めできません。

  • ①3ヶ月未満の赤ちゃんの発熱
  • ②40度以上の高熱
  • ③子どもがとても具合が悪そうに見える


このような時は重症な細菌感染のことがありますので、早めにかかりつけの小児科に診てもらってください。

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